時速、分速、秒速

速さの意味が少しだけ分かりかけた太郎くんたち、今日は速さの種類が少し増えます。

先生 先生

「こんな問題分かるかな。」

花子 花子

「はあい。この前習ったから分かります。速さ=道のり÷時間なので、960÷4=240で、分速240mです。」

太郎 太郎

「おお、さすが自転車速いね。この前の問題で出てきた彩香さんが分速80mだったから、3倍の速さだ。」

先生 先生

「ははは、よく憶えていたね。そうだね、やっぱり歩きよりも速いんだな。 じゃあ、こんな問題はどうかな。」

太郎 太郎

「おおっと、何となくピンときたぞ。分速は1分間で進む道のりだから、時速は1時間で進む道のりじゃないのかな。 だとしたら、135÷3=45で、時速45m、じゃなくて、時速45kmなのかな?」

先生 先生

「その通り。 道のりの単位がmじゃなくてkmになっているので、1時間で45km進むということで、時速45kmが正しい。 では、もう一問いってみよう。」

花子 花子

「今度は秒速か。ということは、1秒間で進む道のりですね。 160÷8=20で、秒速20mだわ。えっ、ツバメってこんなに速いの?!」

先生 先生

「いいね。正解だよ。 確かにツバメはすごく速いね。 さて、ここで速さの意味についてまとめておこう。 1分間、1時間、1秒間のことを単位時間と言うんだ。 1分間で240m進んだなら分速240m。 1時間で45km進んだなら時速45km。 1秒間で20m進んだなら秒速20m。 いずれにしても、速さとは単位時間に進んだ道のりのことだと言えるんだ。」

速さの意味を正しく理解することの大切さ

速さとは単位時間に進んだ道のりのことです。 これは速さに関する基本中の基本です。 これさえしっかり理解していれば、この後の学習で不自由することはないはずです。 でも現実には「速さ=道のり÷時間」のように形だけ暗記して、数字をそれに当てはめることしか考えていない人が多いです。 そうなると、速さがだんだん分からなくなってしまうので大変です。 例えば速さを別の単位に直すことができなくなってしまいます。 中学生でもここで苦しんでいる生徒をよく見かけます。 ですから速さの意味をしっかりと理解しておきましょう。